線の力

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ある日、私は線描きである人の似顔絵を描いてしまいました。その似顔絵は教祖のもので、ハンコにも似顔絵にしてしまいました。しかし、その絵を周りの人に見せると、「これはマズいんじゃない?」と言われる事態に直面しました。雑誌の表紙の油絵風の似顔絵に指を差し、「デッサンの感じなら許せるけど」という意見が飛び交いました。

その出来事をきっかけに、私は自分の絵のスタイルに疑問を持ちました。西洋画と日本画の違いが意識された瞬間でした。デッサンと線描きの違い、それぞれが見る人の心をどう捉えるかについて考え深まりました。

西洋画ではデッサンが重要視され、リアルな描写が求められます。一方、線描きは日本画の特徴であり、抽象的な表現が魅力です。私は独学で日本画を学ぶ決意をしました。自分の絵のスタイルを受け入れ、日本画の魅力を探求するためです。

日本画の美しい色使い、柔らかな線、そして和の情緒に惹かれました。これまで経験した西洋画とは異なる新たな表現方法に、私は心が躍りました。独学ならではの自由な発想で、日本画を描く道に進むことに決めたのです。

独学の旅は未知の世界に飛び込むような冒険ですが、日本画の世界で自分の表現力を伸ばし、個性を発揮していきたいと思います。デッサンで得られなかった見る人の心を捉える力を、日本画の線描きで見つけ出したい。これからの挑戦が楽しみで仕方ありません。

西洋画との出会いが私の新たな挑戦のきっかけとなりました。独学で日本画を描く旅は、まだまだ続きますが、自分の表現に素直に向き合い、日本画の美しい世界にどっぷり浸かっていきたいと思います。

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