独学であっても、すべての道が良いとは限りません。独学にこだわる必要もないと思います。日本画界でも有名な尾形光琳は、独学に近い人物でありながらも、彼の成功には親の資産や兄の地道な努力の影響があったようです。ここからも、独学だけでは問題が生じる可能性があることが分かります。
専門学校に通うことは、確かに安定的な学びを提供してくれる道の一つです。専門学校では、絵の基本技術から専門的な知識まで幅広く学ぶことができます。また、指導者からのフィードバックや同じ志を持つ仲間との交流を通じて、より効果的に成長することが期待できます。
一方で、古い絵を模写して身につけることもまた、重要な学びの一つです。模写は、過去の巨匠たちの技術を吸収し、自分自身の絵に取り入れる素晴らしい方法です。芸者さんの着物や襖の絵を見て学び、狩野派や俵屋宗達などの絵画を模写することで、日本画の美意識や技術を習得することができます。
結論として、独学だけでも成功する可能性は十分にありますが、その道には課題も潜んでいることを忘れてはいけません。専門学校に通うことで安定的に基礎から学びたいと考える方もいれば、独学で古い絵を模写して自分のスタイルを見つける方もいるでしょう。重要なのは、自分の目標や志向に合った学び方を選び、努力を惜しまずに絵を描き続けることです。
結局のところ、独学でも専門学校でも、情熱と努力を持って絵を学び続けることが重要なのです。どちらの選択をしても、自分の絵が人々の心に届くようになるためには、時間と努力が必要です。独学での模写や専門学校での学びを通じて、私たちは絵の世界で自己表現を追求し、新たな成長を遂げることができるのです。