この作品は「初夏のひまわり」をテーマにした日本画です。
顔彩を使い、柔らかな陽ざしと花の生命力と清々しさを表現しました。
【制作工程】 スケッチの様子も動画に紹介したかったのですが、今回は撮影できませんでした。
この動画は制作の後半部分です。花びらは一枚ずつ間をあけて塗ることで、にじみを防いでいます。
塗り始めは水だけを含んだ筆で花びらを湿らせ、その後、岩絵具を含ませた筆で先端から斜めに塗り、グラデーションを出します。
乾いた刷毛でさらに絵具を伸ばしていきます(やり方には個人差があります)。
花びらには赤黄、中心には橙黄と新岩焦茶を使用。
全体のバランスを見ると、下の枝に空間があり、葉を新たに加えました。
葉はネットの写真を参考に描き、胡粉を溶いた上に緑と黄色のチューブ絵具を混ぜて塗り、
その上から新岩若葉でグラデーションをつけました。
枝は柔らかい印象にしたいため、水分を含んだ筆で湿らせ、
新岩焦茶を少なめに使って線を引くように塗り、乾いた筆で絵具を伸ばします。
最後の印は、朱肉では発色が弱いため、チューブの赤と朱を混ぜて塗っています(膠や岩絵具は使っていません)。