膠(にかわ)って何?

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こんにちは、アートの世界へようこそ!今回は、初めての方でも分かりやすく、日本画に欠かせない「膠」の使い方についてご紹介します。膠は、絵具と混ぜないと使えないことが多いので、その基本的な役割や使い方について理解していきましょう。

膠って何?

膠は、日本画で使用される絵具に欠かせない材料の一つです。この「のり」とも呼ばれるものには、動物のコラーゲンから作られるさまざまな種類があります。しかし、注意が必要なのは、膠はそのままでは使えないということ。なぜなら、固形の状態では扱いにくいため、炊いて液状にしてから使用するのが一般的なんです。

膠の使い方

準備をして置くもの、膠鍋と膠匙、タオル、カッターナイフ、百均ショップに売っている蓋のついた瓶で蓋はビニール製の物があると便利です。

  1. 粒膠(つぶにかわ)
    • 小さなザラメ状の粒状の膠。水100mlに対して約10g使用します。
    • 膠鍋を冷蔵庫に入れて保存し、使う際に湯煎で炊きます。注意点は、膠は沸騰させずにゆっくりと湯煎し、指先で粘度を確認しながら溶かします。劣化していないかもチェックしましょう。
  2. 三千本膠(さんぜんぼんにかわ)
    • 一般的で使いやすい棒状の膠。手で簡単には折れないため、一度カッターナイフで何か所か傷を付けてタオルに巻いてから折ると安全です。あとは湯煎で溶かして使用します。
  3. 鹿膠(しかにかわ)
    • サイコロ型の鹿膠。水に浸して2~3日かかりますが、液体になったら通常の使い方でOKです。
  4. 液体状鹿膠(えきたいじょうしかにかわ)
    • 冬場は固まっていることがあります。膠の3倍に薄め、湯煎で溶かして使用します。

電気コンロがある方は、湯煎せず。そのままコンロで温めてください。

最近の膠は、不純物が少なくなってきた様ですが、念のため出来上がった膠をガーゼかティシューで越す事をお勧めします。

注意点とおすすめ

  • 膠は劣化する可能性があるため、始める前に指先で劣化を確認しましょう。
  • 作業中は注意が必要なので、小さな子供の近くでの使用は避けましょう。
  • 画材屋さんや専門店で購入する際は、この基本的な知識を持っていればスムーズに選べます。

私が使っているのは、三千本膠をよく使っています。これを使うときは周りに飛び散るので目に入ると危険で注意が必要ですね!それと私から言わせると、スプーンより膠匙の方が便利です。タオルと書きましたが、雑巾でも良いです。

これで、あなたも日本画の世界に挑戦できる準備が整いました!楽しんでアートを表現してみてくださいね。初めてでも安心して始められるよう、ぜひこのガイドを参考にしてみてください。

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