梅と光琳の芸術に魅せられて

最近、車を運転していると、道端に咲く梅の花に心を奪われます。その美しい花々を見るたび、心に浮かぶのが尾形光琳による「白梅図香包」の絵画です。金箔を貼った上に描かれた白梅の花々は、まるで熱海のMOA美術館の入り口に広がる梅園のように感じられます。

一般的な梅の花が一気に咲く中、ここMOA美術館の梅園は独特な咲き方をしています。それは光琳が絵描いていた「白梅図香包」とよく似ているのです。その美しさはまさに絵画の中の風景が実際に目の前に広がっているかのようで、心を打たれる瞬間です。

「白梅図香包」に込められた光琳の精神もまた、感動的です。光琳は日常の生活器物にも絵を描き込んでいました。例えば、嵐山で花見に出かけた際、食事を包んだ竹皮に金箔で模様を描いていたと伝えられています。食事が終わった後、それを桂川に捨て、それが桜と共に流れ去る様子を愛でていたといいます。この逸話は、光琳が自然の美と自身の描いたもの、そしてそれを楽しむ感情を深く理解していたことを示しています。

「白梅図香包」もその一例です。香木片を収めるために裏に金箔を貼った絹地の包みに、草花、花木、鶴などが描かれています。包みを開ければ美しい図が広がり、香りの折に静かな雰囲気に包まれます。これらの作品には光琳の落款はないものの、彼の独特の画風から瀟酒な感覚が溢れ、彼ならではの卓越した美が感じられます。

このような作品を通して、光琳が描く美は単なる絵画を越え、生活の中にも息づいていたことを感じます。彼の視点から生み出された美意識は、今でも私に豊かな感動をもたらしてくれます。梅の花が咲く度に、その美しさと共に、光琳の優雅な芸術の世界に触れることができるのは、何とも贅沢な瞬間です。

また、行ってみたいと思いにふける日々です。

30年前頃は、MOA美術館に月一回のペースで言ってました。特に尾形光琳の絵に夢中でしたので模写をしていました。「白梅図香包」は単的で奥が深い、この絵描いてみようと思っていましたがやれない事もないよな?

最近、中々仕事がはかどらないしどうしようか考える日々です。このような時、梅の花と光琳の芸術は私に力を与えてくれます。美しい花々とともに、心の中で光琳の優雅な世界にふけることで、新しい気づきや刺激を受けることができるのです。

そう、梅の花と尾形光琳の芸術は私にとって、日常の中に息づく贅沢な癒しとなっています。これからも、梅の花に囲まれ、光琳の芸術に触れることで、新しいエネルギーを得て、仕事にも前向きに取り組んでいきたいと思います。

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