昔、教えていただいた話

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今日は胡粉の溶き方によって絵の質が変わる話をします。

胡粉の溶き方は親方によって様々で、僕が習った親方の森戸国次先生は、「中学に行かないで永平寺(えいへいじ)に絵の修行にいったそうです。三年間絵は一枚も描かせてもらえないで、ほとんど胡粉の溶きをやらされていたようです。」と、ぼやいていました。

それだけ胡粉の溶き方で絵の質が変わるのだなという僕は認識をしていました。これは後で気がついたのですが、同じ教室の生徒さんの絵を見て気がつきました。その絵は、何の変哲のない、野球で言うと変化球が無い絵でしたが、見ているだけでも良い絵でした。これは僕の推測でしかないのですが、よく胡粉の溶いた後に、少々墨を混ぜただけでも、違いが出ます。一般的にはグレーの色のように見ても、日本画の場合は茶色のようにも見えるし簡単に説明しがたいです。恐らく永平寺で修行している方もそれが分かっていたから、三年間絵を描かせないで胡粉溶きをやらせたのだと思います。これが理解できれば、絵が下手でもそこそこの絵が描けますという事でしょうか。

それだけ胡粉の溶き方で、絵の質が変わり重要という話です。

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