児童画作品展とパラレルワールドの視点

千葉県議会議員のすみ隆仁先生からお話を頂きました

千葉県議会議員に勤めている、すみ隆仁先生からMOA美術館の創立者、岡田茂吉の論文を拝読しての感想を述べられました。先生は今まで児童画作品展の実行委員長を務めて頂いていました。昔は、千葉市議会議長の向後一夫氏が実行委員会を行っていましたが、その後、児童画作品展を辞めてしまったのです。そして再度復活しました。すみ先生に言わせると、岡田茂吉のご論文は大変難しいです。なぜこんなことが言えるのか?また、その人の論文の捉え方で正しいと言われたことに感銘していた様子でした。過去の教団同士の争いも話されており、同じ思想の中でも人との考え方の違いを話されていました。私たちは、一般の人々と考え方を分かち合い、世の中の人と関わりながら考え方を共有し、岡田茂吉の地上天国を建設していこうという考え方です。相手方の考え方は確かに認めるところがありますが、どちらかと言うと内向きです。これでは宗教色が強すぎて、息苦しく感じるのです。

そして私が気になった話は、児童画作品展の活動についてです。一般的に美術館や施設を借りるのですが、ちば児童画作品展は千葉刑務所にも行き込みます。極刑の囚人たちが入っているところで展覧会を始めます。見学する人は囚人たちです。すみ先生曰く、子供たちの力強い絵を見て囚人の一人が、自分にも一人の息子が居たことを思い出し、なぜ自分はあんな馬鹿な犯罪を犯してしまったのかと悔いが残っているそうです。

自分もこれから絵を描こうとしている人間として、この話を肝に銘じていこうと思っています。最近、コロナ禍が終わっても、コロナ禍の三年間の空白のせいなのか、審査員たちの間では子供たちの絵が下手になってきているとの事でした。子供たちののびのびとした絵が出てこないというのは、これは危機的な世の中になっているのではないでしょうか。

このような状況を目の当たりにして、私自身も絵を描く者として、子供たちの創造力を育むために何ができるのかを考えさせられました。絵を描くことは、単なる技術の習得だけでなく、心の表現であり、自己を見つめ直す手段でもあります。子供たちが自由にのびのびと絵を描ける環境を提供することが、彼らの成長にとって重要だと感じます。

また、すみ先生が話されていたように、岡田茂吉の論文には深い洞察があり、私たちが目指すべき方向性を示しているように思います。地上天国の建設という理念は、単に理想を掲げるだけでなく、具体的な行動を通じて実現していくものです。私たち一人ひとりが、日常の中でどのように他者と関わり、共に成長していくかが問われているのだと思います。

これからも、児童画作品展を通じて子供たちの創造力を引き出し、彼らが自分自身を表現できる場を提供していきたいと思います。そして、私自身も絵を描くことを通じて、心に響く作品を創り続けていきたいです。

上部へスクロール
PAGE TOP