色と粒子の調和:岩絵具の世界を探る

はじめて岩絵具を目にすると、その色彩がまるで砂絵のように鮮やかに広がっているように感じることでしょう。

私も初めて触れたとき、用語や買い方、違い、使い方に戸惑いました。先生(親方)に従って、「これとこれね!」と教えられるままに絵具を選ぶ姿勢でした。

岩絵具は日本画で主に使用される絵具の一つで、顔彩(がんさい)、鉄鉢(てつはち)、水干絵具(すいひ)などがあります。中には毒性がある絵具も存在しますが、現代では使用されていないと考えられています。しかし、歴史ある日本画で修復が必要な場面もあるでしょう。

岩絵具はとても綺麗な絵具ですけど、なんせ高い。以下は調べた絵具の種類別です。

「日本画の絵具について」の記事に書いています。青・緑色系23種類、緑・黄・茶系19種類、茶・紅・赤系14種類、紫・灰系12種類、黒・灰・白系17種類このほかまだあると思います。

岩絵具の購入の仕方

これは僕の考え方であり、あくまでも参考としてとらえてください。

最初には多くの色を用意する必要はありません。チューブ式の絵具と胡粉を混ぜて、基礎を築くことが重要です。絵を描く際には、チューブ式の絵具を使って軽く色を塗っていきます。完成が近づくと、各色の選び方が見えてくるでしょう。その時に岩絵具を選んで購入すると良いです。簡単に言えば、最初は基礎を作るのにチューブ式と胡粉を使い、具体的な色の選び方は絵が進むにつれて判断してから、岩絵具を導入すると良いですね。

基礎知識

・岩絵具とは何か?

岩絵具は、色とりどりの鉱石を原料とし、岩を砕いて粉末にしたものです。絵具として使用するためには、粉末にした岩に接着剤のようなものを加えます。岩から出来た絵具と思ってください。

孔雀石(マラカイト)を砕いて出来るのが緑青(ろくしょう)と呼ばれています。なので赤い石からは、赤い絵具、青い石からは青い絵具と言うように元々その色から岩絵具が出来ています。

・岩絵具の種類

岩絵具には三つの種類があります。

  1. 天然岩絵具・・・元々天然の岩絵具です。自然界で採れる鉱石が原料。

天然岩絵具は色味が落ち着いたものが多いです。目に優しいようです。発色が美しいです。

ただし、値段が高いです。資源が限りある自然界の鉱石が原料ですからね。特に群青色は取れないと聞いていました。希小性が高い絵具ですね!群青色は宝石のラピスラズリはにまでは中々取れなく。藍銅鉱(アズライト)確か中国だったかな~?

特徴は天然なので限りがあります。

  1. 新岩絵具・・・人工的につくった絵具です。

素材はガラスでできています。化学反応で着色して鉱物と同じように粉砕して作った絵具です。

特徴としては、色数が圧倒的に多い、非常に豊富な色数です。天然岩絵具より比較的安い絵具です。

ほぼ変色しにくくて耐久性が高い絵具です。天然岩絵具はほとんど希少性が高い反面、新絵具の方が殆どだと思います。

  1. 合成岩絵具

天然のものと合成物とを掛け合わせた絵具の事です。天然絵具を特に水晶末とか色がついていない絵具に色を付けて絵具として出ています。鮮やかで発色のあるものが多いです。明るくて、鮮やかな特徴です。天然では存在しない色また、ガラスの反応、人工的には作ることが出来ないもの、

・番号の意味について

岩絵具の番号は、粒子の大きさです。ただ絵具を砕いて粉末にしているのではなく、粒子ごとに分けて番号を付けているのです。粒子が多き番号から順に小さい番号に分けて色の種類を増やすことが出来る。

その番号が1~13まで振り分けられて、数字の大きさと粒子は反比例します。数字が小さいのは粒子が大きいく、数字が大きくなれば粒子が小さくなります。

13より大きい14番、数字を更に細かいものを白(びゃく)と呼びます。

粒子が大きい方は、色が濃いです。粒子が小さい方は、色が薄くなります。

岩絵具の番号は粒子の大きさを示しており、粒子が大きい方が濃い色で、小さい方が薄い色です。粒子が小さい方がのびが良く、塗りやすい特徴があります。組み合わせることで、日本画の難しさと面白さが現れます。

 

岩絵具の世界は奥深く、様々な魅力が詰まっています。初めての方も少しずつ探索して、その魅力に触れてみてください。岩絵具はただの絵具ではなく、自然の美しさを感じることができる素材なのです。

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