基本的な動作の流れ
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1.写生(スケッチ)
スケッチブックでなく自分が描きやすい紙なら何でもよいと思います。僕はスケッチブックでも、バックの中に入りやすいモノを選んでいます。
実物を見て出来るかぎり、ありのままに写生(スケッチ)する事ですが、周りの空気間やその物から受けた印象などを一緒に感じとると言う事も大事だと思います。
描いている時に感じている事を、後で思い出せるように、メモを作るようなイメージですね!実際、その時絵を描いているときの心情を書きとめて置いた方が良いです。風景とか花とかを見て思いついたことですね!
次は色鉛筆を使って色を付けていきます。
「写生は上手く描けたか」よりは「自分にとって分かりやすいように残せるか?」が大事です。
基本的なスケッチでは、陰影を使って質感や立体感を表現すると、後で描きやすくなります。また、スケッチをした後に写真に残す方法もありますが、注意が必要です。最初から写真を撮って絵にすると、完成品は自分から見て良くても、他人からの評価が失われる可能性があります。以前から何度も描いていたなら良いのですが、勢いや情熱が欠けてしまうこともあります。
2.草稿(そうこう)(下絵)下書き・草案・原稿
スケッチが終わり、構図を決めるのですが、自分で沢山案を描いてみてください。
僕は特に尾形光琳とか琳派はに興味があるので、その絵を見ながら構想を考えたりします。特にお花を描くときには、花びらを実物より大きく描いてください。その方が絵としてバランスが取れます。
この絵は花びらを大きくしてあります。想像してくださいもし実物と同じ大きさでしたら、弱弱しく見えて生命力に欠けてしまいます。
葉っぱの位置は、丸くなった配置にしないでください。段差をつけて、葉っぱを取り除くのも大事な工程です。例えば音楽の音符のように♬♪(^^♪・・ね! これを見てあなたがどんな印象を持ちましたでしょうか?自分で試してください。
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人物を描くときは、全体を描くか?それとも足の膝のチョット上から顔全体を描いてください。それかお腹から上を描くかですね!歯は見せない方が品が良く見えます。歯を見せて描くのは難しいです。
大体スケッチをしている時点で、こんな構図にしたいと思いつく人もいるでしょう。
構図が決まったら実際の大きさで草稿(大下絵)を描きます。
3.トレース
原図の上に薄紙を載せ敷き写しをすること。
草稿の上にトレーシングペーパーを置きトレーシングペーパーに写す準備をします。溶状テープで両端を押さえ固定します。準備が出来たら、鉛筆で草稿の線をなぞって写していきます。
トレーシングペーパーに線をなぞり終えたら、次にスーパーチャコペーパー(カーボン紙です。)を使った方が便利です。これを使って、トレーシングペーパーに描いた線を実際に絵を描くパネルに移していきます。チャコペーパーを使えば手が汚れず移す事が出来ます。
絵を描くパネルの上にチャコペーパーを固定させます。その上にトレーシングペーパーをパネルの上の描きたい位置に固定させます。その上をボールペンで線をなぞります。
それが終ったら、トレーシングペーパーとチャコペーパーを外せば絵を描くパネルに線が移りました。
スーパーチャコペーパー
4.骨描
トレースした線を基に輪郭を描くこと。後の彩色で隠れてしまうことが多い。
先程写した線の上に薄墨で描いていきます。薄墨を筆に含ませ、タオルかティシュとかに筆に着いた墨を落としておくと書きやすくなります。こうして線を描くと見失わず描きやすいです。
5.彩色
色を付けることは、日本画では主に墨や岩絵具が使われます。
これが最終の工程です。色を塗っていきます。最初は、丹羽絵具(チューブ絵具)を胡粉と混ぜて薄く絵具を塗ることをお勧めします。私はよく、「絵具をふんだんに使いすぎている」と言われました。
最後に、落款(らっかん)を押します。押す場所は、今描いた絵の下、左右のどちらかになると思います。その絵に対して、陰になる部分に押してください。
以上、細かいところは省いて説明しております。
この他、ドーサ液塗り方とか、胡粉のとき方などがあります。
小動物のスケッチ
静物的なものの次は、少しずつ動くものも対象に選んでみると面白いものです。毘虫や小鳥や小動物などです。
動くものは瞬間的な形を何とか捉えねばなりませんので、花や静物よりも、じっと観察する根気が必要となります。 空を飛んでいる鳥をを描こうとしても捉えらえにくいものですが、動物園にいる鳥とか、家庭に飼われている鳥籠の中の鳥を選んで描いてみて下さい。 鳥はその中でピヨピヨと飛び交って片時もじっとしていません。けれども、狭い空間の中で同じ姿を納戸も繰り返すものです。じっとにらめっこしていて、繰り返す形の中の二,三の形を選んでスケッチをはじめ、その姿になる瞬間の頭や尾や足を、全体を、と線を捉えてゆくのです。 三つ位の形をもって追っかけまわすと、いろいろな鳥の姿が発見できて面白くなります。 初心者が動くものなどから始めるときには、鳥の剝製で勉強されるのもよい方法です。鳥の羽の約束も分かりますから一度描いてみてはどうでしょうか。剥製からはいってゆけば、動くものが把握しやすくなります。 つまり、動物でも鳥類でも、それらには機能にあった約束ごとがあり、形態を捉えるのにはそれらを把握しなくてはなりません。また彼らには習性があるということも、スケッチ上の重大なポイントとなりますから承知していなければなりません。首なら首、走り方なら足の動き方を観察していると、必ず同じような形が見えるのです。それをいち早く捜すのです。 しかしそれだからといって鳥の羽が何枚かとか、うさぎの毛が何本かなどという緊密さはこの場合あまり必要がありません。それらをすべて表現しなくても、被写体の特長をよく捉えて美しく表現すればよいのです。 足や羽の位置、尾の位置などは的確に捉えねばなりません。 まずは鳥なら鳥をねばり強く追いかけて、しっかりと捉えることです。 |
花のスケッチ
花を描く際の注意点は次の通りです。まず、花びらから中央のめしべやおしべを囲むように描くために、鉛筆で大まかな形を軽く描くことが重要です。花びらの形や配置を確認し、隣り合う花びら同士の関係を常に見ながら描きましょう。形を小さく描きがちになったり、陰を強調しすぎると物が小さく見えたりいじけた印象になります。バランスを崩さないように、少し大きめに描きながらも形をしっかりと捉えましょう。花の描画が完成したら、忘れずに茎を描くことも重要です。形が上手く描けない場合は、何度でも消しゴムで消して描き直し、形を整えてください。 最初は白黒の鉛筆で物を描く練習をすることをおすすめします。影をつけて立体感を出す練習をしてから、色彩に進む方が良いです。特に、影の濃淡は、光から影まで段階を持たせるために、適切な鉛筆の硬度を選ぶ必要があります。 白黒のスケッチでも、非常にリアルな絵を描くことができます。この練習をすると、絵具を使ったスケッチにおいても役立ちます。 鉛筆は硬いものから柔らかいものまで(2Hから6B)を用意しましょう。 白黒で物を描くことに慣れたら、同じような視点で色彩に取り組んでみましょう。段階を色で表現できるようになれば、スケッチのレベルが上がります。 色を扱う際の注意点として、被写体が光っている場所は必ずしも真白ではなく、観察者によってグレーやピンク、ブルーなどと見えることを理解しましょう。これは個人の感覚によるものであり、この感覚に目覚めることで絵がより新鮮で面白くなります。 影の色は暗い色ですが、暗いからといって一概に黒で表現するのではなく、どの色の暗さを見つけられるか探しましょう。影の色が明るい場所の色をより明るく見せる役割も果たします。明るい色が影によって殺されてしまわないように注意しましょう。 これらの注意点を意識しながらスケッチを行うと、花を描くだけでなく、日常の風景や物体をより良く捉えることができます。 |