バランスと無駄のない日本画

• 日本画とは何かについての簡単な説明

元々日本画という言葉はなかったようです。明治維新後に入ってから西洋から油絵などが入ってその技法が日本に紹介されるようになりました。その影響で、従来の日本の伝統的な絵画スタイルを区別する必要が生じ、新たに「日本画」という名称が生まれました。絵具は中国から伝来した絵具だったそうです。

• 日本画が持つ魅力や特徴について

岩絵具を使うことで、自然が持つ岩石の輝きが光の加減で異なって見えたりします。例えば、群青の岩絵具でしたら岩の粒子に光が当たる角度で赤紫の色に見えたりします。その他、胡粉にもいろんな種類があるのですが種類によって、胡粉を上手に研ぐことによって塗り方によっては胡粉が乾いた時に虹色に見える事があります。それを利用してキャンパスに乗せて絵を仕上げた日本画家いました。絵具の使い方によって表現が広がります。 日本画の絵具の量は他の絵と違い、量は少ない量で塗ります。わずかずつ塗って行っても迫力のある絵に仕上がります。

日本画は空間を生します。と言ってもやたら空間を開けるのではなくそれにはバランスが必要です。実際、私は一番何に感動したのか?何が描きたいのか?ここから先はチョット宗教に近くなってきます。日本では昔からの考え方で、伊豆能売(いずのめ)考え方があります。これから話しですが宗教の話に似ていますが宗教ととらえないでください。「いずのめ」とは、縦の棒と横の棒が同じ長さになる話です。縦は男で横が女っていう考えですね!その二つが同じ長さにならないと物事が進まないですよ!という話です。日本の言葉では、「田」という字ですね。本当は、丸の中に十字架が入って「田」という意味です。それと回転が始まる、物事が運んでいくということです。なので、どちらかが長くてはダメというわけです。そこで自分が一番描いてみたい主となる縦棒となる物を選び、次に横棒となる脇役、芝居で言うと主役を引き立てる脇役をどうすれば主役を引き立てられるかが問題です。

もう少し話を加えると、縦の棒と横の棒の長さが同じになれば、円滑に回転が進むという事です。そして「力(ちから」」となります。「力」は縦の棒を引いて、横の棒を引いて下に引っ張ると回転が始まるという意味です。話しの内容が脱線しちゃったけど理解できたかな?

次に色の種類を少なくする。これはデザイナーとかの人でしたら気が付くと思うのですが、大体三色の色を使うのですよと教わると思うのですがどうでしょうか。このような描き方で日本画を描くことによって全体的に無駄がない絵に仕上がると思います。

ここで注意して欲しいことは、私が言っている「いずのめ」は「いずのめ教団」とは関係がありません。考え方は一致しているかは分かりません。私は思想として取り扱って説明しています。

• この記事を読むことで得られる価値やメリットの提示

日本画は、その独特の美しさと繊細さで多くの人々を魅了するようですね。古くから伝わる技法と現代の融合することで、日本画は新たな可能性を秘めているのだと思います。

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