日本画の紙ついて

日本画の基底材

基底材とも呼ばれていますね!支持体っていうのは何に描かれているか・・・ベースの物の事ですね。水彩画では画用紙とか、日本画は和紙って言われています。

和紙より利用される機会はすこし少ないですが、他は絹だったり、場合によっては板絵ですね!かなり稀になるけど土壁とか、壁画の部類も一応あったりもします。

ここでは和紙について出来るだけ説明します。絹本・絹ですね!それとか板とかについては控えさせていただきます。

和紙は主に、原料が楮・あと三椏・雁皮と麻で作られている物が日本画で昔から使われているものですね。

職人さんによる手漉(てすく)きの和紙とか、あと機械で作られた機械漉きの和紙とかがあります。

和紙の定義とかも、今は色々研究されているそうです。今色んな商品が出回っているで、論議され始まっている時期になっている話だそうです!

日本画の(礬水)ドーサについて

日本画は和紙に絵を描く場合、そのまま絵を描いていません。これは和紙以外、絹とか板に描く時もこのドーサを引きが必要です。

(礬水)ドーサとは?

礬水とは絵具の滲み止めです。

この礬水をやらないで絵具で絵を描いても、描いても絵具が滲んで絵が描けないです。紙以外でも基底材(絹本・木地など)でも同様です。しかし、描く前にこの礬水を引いておけば、キチンと絵具が乗っていくようになります。

日本画の画材屋さんに行くと、日本画用の和紙には「生」「礬水(ドーサ)引き」の二種類があります。

自分の紙がドーサ引きなのか?そうでは無いのか?分からなくなった時には、水をたらしてみればわかります。滲んでしまったときはドーサ引きで無いことが分かります。

【礬水の作り方】

水1ℓに対し膠約11g~12g、明礬約4.5g~5gを入れる。

最初に膠と水を入れて、何時間か過ぎたころに温めて膠を溶かしていきます。溶けてきたら、指で膠液の温かさを確認します。膠が溶けてきたからと言ってすぐに明礬を入れるのではありません。加えるときの温度が重要だそうです。その温度が70度との事です。計り方はレーザーポインターで計っています。

温度に達したら、明礬を加えます。それから明礬がキッチリ溶けたら完成です。

夏は確り冷ましてから、冬はまだ、温かい状態で使います。

【ドーサを引き方】

ドーサを引くときは、私は小学生の頃使っていた習字のマットを広げて、その上に生の和紙を広げてください。昔、マットを6枚か?購入していました。

表裏どちらから引いても良いです。そしてドーサを引くときは、ドーサバケを使って引きます。絵刷毛よりも毛の量が多い刷毛です。

ドーサを引くときは、ゆっくりと刷毛を引いて行きます。ドーサ液を紙の上に置いていくようなイメージで引いて行きます。必ず全体にドーサ液が行き渡るように引きます。ドーサを引いたときドーサ液が紙の上に溜まったりしないように引きましょう。その部分が染みになったり、後で描きにくくなったりします。途中で止めたり、用事を入れたりしないようにしましょう。

乾くまで自然乾燥にします。

乾燥したら裏返しにして、もう一度、今度は反対側の紙をドーサを引きます。

前回と同じやり方でドーサを引いていきます。

それとドーサ液を作るのが面戸だと思っている方が居ましたら、ドーサ液も専門店で売っています。そちらをお求めください。

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