日本画 胡粉とは?

白い色の絵具です。

貝殻から作られている。原料がイタボガキ、ハマグリ、ホタテが主な原料になります。それとメーカーによって違います。メーカー内でもグレードが違いがでます。

胡粉にも、質の良いものからそうでないものがあります。種類に分けて売られています。

白土・・・最も最古のものになります。今は、ほとんど使われてはいません。
鉛白・・・シルバーホワイトです。これが本来の胡粉と呼ばれていました。
方解末・・・原料:方解石鉱物です。絵具に食いつきやすい、固まりやすい性質を持っている。
水晶末・・・水晶からできている、透明感がある。
岩胡粉・・・
岩白・・・原料はジルコニア

 

今日は、胡粉(ごふん)という絵具についてご紹介します。

まず、良質な胡粉にはいくつかの種類があります。例えば、中川胡粉の「金鳳」や「白寿」などがあり、発色が美しい白を実現しています。一方で、下地や盛り上げに使う「粗製な胡粉」もあります。これらを使い分けることで、さまざまな表現が可能になります。初心者の方は、これらの粗製な胡粉一般的な胡粉から始めると良いでしょう。粒子が滑らかで絵具が乗りずらく使いにくいと思うからですが、それは自由だからです。

胡粉の溶き方

準備するものは、胡粉には大胡粉、花胡粉、水飛胡粉 白雪のどれか一つですが、値段の高い胡粉を使った方が人物がとかお花を描くのに良いです。下地は安いものでも良いと思います。それと事前に用意しておきたいのが膠液です。

具体的な手順は以下の通りです。

1.膠は温めた状態です。

2.最初に絵具皿中に、胡粉を最初に20g入れます。あくまでも目安です。

3.胡粉に膠を混ぜるときは、膠を一滴、一滴少しずつ加えてく作業です。

4.胡粉を入れたさらに、膠液を一滴足します。

5.指で練ります。これは胡粉と膠の量が大切です。そして耳朶の硬さぐらいのなるまで、一滴ずつ加えていき馴染ませていきましょう。

6.丁度良い硬さになったら、皿に叩きつけます。100回、叩きつけてください。そうすることにより、衝撃によって胡粉と膠の粒子とが未着してきます。

溶きおろし

膠で団子状の胡粉を溶き、絵具として使用できる状態にする作業です。

1.次に丸めて団子状にして、皿の真ん中に丸めた胡粉の団子を押しつけて平らに張りつけてください。

2.張りつけたら、膠を一滴、張り付けた胡粉にたらして、指先でなでるように優しく、だまを作らないように溶きます。

3.温めながら溶いでいきます。一滴ずつ膠を加えていきます。冷たく重くなったと感じたら、温めてください。温まると少し軽くなります。これが基本です。慣れてくると、速く胡粉を溶ごうとして、焦ってしまいます。力を入れすぎて団子がひび割れを起こしたりしますので、優しく溶いください。

全体で一時間の作業になると思ってください。

試し描き

最後に、溶けた胡粉を使って描いてみましょう!水を加えたり、絵具を混ぜたりして、アートの世界を楽しんでください。

これであなたも胡粉絵画の基本が分かりましたね。楽しんでアートにチャレンジしてみてください!

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